長襦袢・着物 季節別の仕立て方



長襦袢・着物 季節別の仕立て方

着物の仕立て方には、季節に合わせてさまざまな違いがあります。
基礎知識を身につけてた上で、自分の好みや用途によっても、工夫してみましょう。


. 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月


袷せ 無双袖

胴単衣(居敷当付き)無双袖

単衣 単衣袖

単衣 夏用薄物

袷 せ

単衣(居敷当てつき)

単衣 夏用薄物・絹物
単衣 木綿仕立て



長襦袢 着物
 ↑ 袷せの長襦袢 ↑
着物同様にすべてに裏がついた袷せの襦袢です。近頃は冬でも単衣長襦袢で通す方が多く、袷の襦袢を着る機会は少なくなりました。 しかし昔ながらの形式を重んじる人や、寒い時に暖かく和服を着たい人には袷せが良いでしょう。
 ↑ 袷せの着物 ↑
表布と裏布の二枚で作られた着物を袷せ(あわせ)といいます。 10月~5月まで着用。 裏は羽二重と裾・袖口・衿先などには八掛け地を用い、八掛けの色で変化のある着物にする事ができます。
↑ 単衣 居敷あて付 ↑
10月~5月まで3シーズン通して着れる、着用時期の長い襦袢です。最近は袷せの襦袢をもつ人が少なくなり、この居敷あて付きで袷せの時期を過ごす方がほとんどです。
↑ 単衣 居敷あて付 ↑
夏になる少し前、5月下旬~6月と、秋の始まり9月~10月上旬ころに着用。腰の部分のみに「居敷あて」をつけ、あとは単衣で仕立てます。衿を広衿にする場合は裏地をつけ、半幅に折って着用します。 夏用の透ける薄物以外の絹物
 ↑ 袷せの長襦袢 ↑
全て裏無しの1枚で仕立てます。 夏用地は絽・紗・麻・上布などで裾折り返しも涼しげに少なめにします。
 ↑ 袷せの着物 ↑
夏用絹物、透ける薄物は胴・袖共に裏地を付けづにひとえで仕立てます。衿の部分には絽などの表地に合った裏地をつけます。また、夏用は透けるので肩当もつけず力布で衿付けを補強します。
  木綿仕立て  ➡➡
木綿・ウール・浴衣など普段着用。裏地を使わずに肩当と居敷当てをつけ、衿にも裏は使わず、バチ衿・棒衿(下記参照)に仕立てます。 単衣とは言うものの近頃は色々な生地が出てきました。単衣に仕立てても、年中着ることができます。

着物や長襦袢の衿の種類

広衿(ひろえり)
撥衿(ばちえり)
女性用は普通のきものは広衿が一般的です。
衿の幅が広く衿裏をつけて、着るときに衿を半分に折って着ます。衿幅の調節が出来る為、体型に合わせた着付けができ、着崩れしにくいのが利点。着物だけでなく、長襦袢にも広衿があります。
襦袢の場合衿幅は2寸8分とします。
衿先に向けて少し幅が広がるように、折った状態で仕立てます。そのため衿裏は付けません。
三味線のバチに似ているところから、こう呼ばれます。
気軽に手早く着られるので、ゆかたやウールや木綿などの普段着向きの仕立てです。
棒衿(ぼうえり)
通し衿の長襦袢
(関東仕立て)

衿肩まわりから衿先までの幅がずっと変わらずに、1本の棒のように仕立てます。男性用や子供用は、この棒衿に仕立てます。 こちらは襦袢の衿の形のご紹介です。上のように今まで述べてきた衿の形を「別衿仕立て(関西仕立て)」と言いますが、下の図のように、たて衿「きもので言う衽(おくみ)」を付けずに衿を裾まで通したものを通し衿(関西仕立て)といい、用布量が少ないのが特徴。やや衿がはだけやすく、小柄な方、痩せている方向け。